横浜嚥下研究会

嚥下造影検査のためのプロトコル

本日は今や当たり前になっている嚥下造影検査の根拠となった論文の紹介です(アメリカの嚥下学会誌に掲載されたものです)。

タイトル
『嚥下造影検査のためのプロトコル』
【abstract】
本論文は嚥下造影検査(VFSS:videofluorographic swallowing study)を行うために詳細な診療記録を発表して、それがどのように過去から変化したかについて報告する。
VFSSの目的は、診断と治療である。
VFSSの準備として述べると、器材、嚥下調整食品と臨床評価の考察である。
VFSSの詳細は、姿勢、食形態、普段使用される摂食方法、嚥下法、得られた結果を標準化されたもので報告する。
VFSSプロトコルの変更や中止基準はあらかじめ提示される。患者が誤嚥したとき、VFSSが必ずしも終わるというわけではない。実際、誤嚥防止もしくは誤嚥軽減をさせるような手技の効果判定は、VFSSの大きな目的である。
摂食方法と嚥下法は、検査の間経験的にテストされる。嚥下法は、嚥下障害におけるリスク管理と摂食効率を改善する可能性があり、治療的な側面を有する。
まとめとして、本プロトコルを350例以上の患者で調査し、所定の患者でどの嚥下法をテストするべきか決めるための正当性が検討された。それは、嚥下の効率と我々の嚥下造影検査の質を改善した。

title:A protocol for the videofluorographic swallowing study
掲載誌:dysphagia Summer 1993, Volume 8, Issue 3, pp 209-214
筆者:jeffrey Palmer MD他
英論文(abstract)はコチラ

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