横浜嚥下研究会

介護予防の視点から取り組みはありませんか

H26.4.26に行われたプレイバックセミナーで会場参加者のSTさんから頂いた質問に回答させて頂きます。

Q.介護予防の視点から取り組みはありませんか?
私が急性期病院で勤務していた時に介護予防講座でお話した内容は、『飲んで歌って踊る』この言葉に尽きると思います。
しっかりと飲み食いし、たくさん話し、カラダを動かすという意味です。
つまり、『水、栄養、嚥下、精神機能賦活、運動』ということですね。

高齢者は外出機会の少なさ、人と接する機会の少なさ、要は社会交流の低下が一般的に言われていますよね。
特に男性は仕事を引退すると社会から孤立しがちで、自分の存在価値を見出せなくなる傾向があるようです。
私が以前勤めていた大手企業は、定年後5年以内に半分の人間が亡くなるというのが有名な話でした叫びあれだけあったお中元お歳暮や年末年始の挨拶が引退した途端にパタッと無くなる。
これはかなりキツイみたいですね。

いつの間にか話が脱線しているので、元に戻します

社会交流が少なくなると、当然質素な生活になりがちで、食卓もあまり考えられたものとはいえなくなるようです。
特に男性の一人暮らしだとお酒を飲んでいて、あまり食べていないという方が多い印象です。
外出しない、人と話さない、動かない、食べない。こんなことを繰り返していたらそりゃ調子も悪くなるわってツッコミを入れたくなりますよね
ウェルニッケ脳症をたまに担当していましたが、大抵お酒飲みですもんね。
だいたい低栄養や脱水がありますし。
低栄養、脱水は色々な疾患を合併させるので、介護予防の視点からも重要な要素ですよね。

最後にまとめですが、『飲んで歌って踊る』を実践させるために家から出す。
これを意識して頂けると良いかと思います!

文責:新戸塚病院 リハ科ST 粉川将治

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