訪問での嚥下訓練について教えて
H.26.4.26に行われたプレイバックセミナーで会場参加者のSTさんから頂いた質問に回答致します。質問して頂いたSTさん遅くなってごめんなさい。
質問はそのまま原文で載せています。
訪問での嚥下練習では、医師の指示がないと直接訓練が出来ないケースが多く、行ったとしてもリスクが高いのですが、これは絶対にやった方がいい訓練はありますか?
またそのような状況下でも積極的に直接訓練は行うべきでしょうか?
またそのような状況下でも積極的に直接訓練は行うべきでしょうか?
嚥下訓練は医師の指示が絶対条件です。
これは急性期~在宅までどのステージにおいても絶対のルールです。
医療行為の総責任者である医師が知らないところで嚥下訓練を行うことは認められていないので、もしも思いあたるフシがある方は速やかに中止して下さい。
どんなに優秀なセラピストでも医師のエリアを侵すことは出来ません。
これは急性期~在宅までどのステージにおいても絶対のルールです。
医療行為の総責任者である医師が知らないところで嚥下訓練を行うことは認められていないので、もしも思いあたるフシがある方は速やかに中止して下さい。
どんなに優秀なセラピストでも医師のエリアを侵すことは出来ません。
次に直接訓練は呼吸器合併症リスクが高い反面訓練効果も一番高いです。医療はリスク管理が前提ですが、それを恐れていては経口摂取はとてもじゃないけど出来ません。正しい診断評価の下、十分な説明と同意、そして科学的根拠をもって行う直接訓練ならば問題ないと考えます。
やった方がいい訓練があるか?という質問ですが、残念ながらありません。個々の症例にあったオーダーメイド医療を提供しているからです。
厳しい状況下でも直接訓練をやるべきか?という質問ですが、これは主治医と本人家族がしっかりと話し合う部分です。
話がまとまった上で主治医がSTオーダーすれば私は対応します。ただ、倫理的にみて荒廃している嚥下機能にトライはこちらもキツイので泣きを入れます。
やはり人生の限界を主治医から家族へ説明し、どのような終幕を迎えさせたいのかを話し合うべきなのでしょう。
その選択肢の一つに家族の手による経口摂取があると思いますので、私ならそちらを主治医へ提案します。
文責:新戸塚病院 リハ科ST 粉川将治