横浜嚥下研究会

認知症をもつ摂食障害例への薬物療法とVFVE

第4回お口のトラブルのみこみ勉強会で会場参加者から頂いた質問に回答致します。

認知症による摂食障害例に対する薬物療法の経験は?VFとVEの差は?
A.認知症は食事中に落ち着きがない、食事に集中できないなどの問題があります。

抗認知症薬を使用も考慮しています。薬の嚥下も困難な症例には貼付剤の選択肢も検討しています。興奮性が高くなりすぎることもあるので、用量の調整も行う必要もあります。

また、抑肝散などの漢方を使用すると落ち着くことも経験します。塩酸アマンタジンを使用して食事への意欲を経験することもあります。

VFとVEの差は?(認知症の症例についての御質問として回答致します)

検査を行う際には、注意力が散漫になりやすいので、検査にかかわるスタッフの人数を減らす工夫をしています。VEは違和感のため、検査への協力が得られないこともあり、必要に応じてVFで対処することもあります。

本文執筆:聖マリアンナ医科大学
神経内科眞木二葉

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