横浜嚥下研究会

黒コショウが新しくなりました

6月13日(木)から始まった日本リハビリテーション医学会の展示で紹介されていました『黒コショウ』のお話です。

東北大の先生方が以前より研究されていた『アロマパッチ』の後継です。

大雑把には黒コショウに含まれる成分が大脳を活性化させ、舌咽迷走神経終末にてサブスタンスPを合成させるというもの。

嚥下反射や咳反射の低下はこのサブスタンスP減少によって起こると考えられていますから、要はサブスタンスPを増やして、嚥下を良くしようというものです。

また、黒コショウの効果で食事量をアップさせたという報告もあります。

今だと、三和化学のカプサイシンフィルムと同じ概念ですね。

匂い、直接摂取、どちらが良いのかはわかりませんがリスクは無いに等しいので挑戦する価値はあるかと思います。

ただ、病院で使用しているとドーパミン放出促進系の薬が入っていたり、ACE阻害薬が入っていると効果がよくわからないという現実がありますので、適応をどうするかというのが現実問題でしょうか。

『アロマパッチ』の頃は24時間に一回交換だったのですが、今回は1週間に一回交換となりました。胸元あたりにぶら下げる格好になります。コストは一日あたり100円を切るぐらいと思って頂ければ良いかと思います。

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